【コラム】中国はまだまだだ=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.12.19 11:58
先週、中国を国賓訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領に対する冷遇が論議を呼んでいる。依然として韓国を属国と見なす中国の根深い宗主国意識が今でも変わっていない傍証だという主張もある。屈従的な事大外交が招いた惨事という批判もある。日程と儀典をあらかじめ慎重に決めて論議の余地をなくせなかった青瓦台(チョンワデ、大統領府)と外交部に対する責任論も浮上している。しかしそこまでだ。客のもてなしはあくまでも迎える側がすることだ。冷遇されたからといって客側が興奮するのは天に向かって唾を吐くのと変わらない。騒げば騒ぐほど我々の姿が滑稽になる。
しかし随行記者暴行事件は全く違う次元の話だ。中国が真の大国であり文明国なら、少なくともこの件については文明的基準で処理するべきだった。経緯はともかく一国の首脳の国賓訪問行事で生じただけに、暴行事件について遺憾を表明し、徹底的な真相調査で責任者を処罰して再発を防止するという立場を自発的にはっきりと示すべきだった。にもかかわらず中国政府の責任ではないとし、あたかも自分たちと関係がないというような態度はとんでもない。2050年までに中国を富強な社会主義文明大国にするという「中国の夢」はまだはるか遠いと感じられる理由だ。