内需に限界感じた日経のグローバル構想…「収益よりも影響力」(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2015.07.28 10:53
同じ時期に欧州最大のメディアグループとしてタブロイド紙「ビルト(Bild)」と高級紙「ディ・ヴェルト(Welt)」を保有するアクセル・シュプリンガーは、すでにFTの親企業であるピアソングループと接触中だった。世界最大の教育・出版企業ピアソングループがメディア事業から手を引きたがっていることを見抜いていたのだ。アクセル・シュプリンガーは今年初めからFT側に強固なパートナーシップを結ぼうと提案したが実際は買収を狙っていた。ピアソンは、FTの言い値を高めるために買収の可能性があるほかのメディアグループにも提案した。フランスのヴィヴェンディ(Vivendi)、米国のブルームバーグなどだ。だが、やはりFT買収に積極的な関心を見せたのはアクセル・シュプリンガーと日経の2つに絞られた。20日ブルームバーグが「アクセル・シュプリンガーがFTの最も有力な買収先に浮上」と単独報道を飛ばした。双方の交渉は急速に進み、まもなく妥結されそうだった。だがブルームバーグが見逃していた事実は、5週間前にFT側が日経を諮問する投資銀行ロスチャイルドを通じて買収の意向を打診した事実だった。アクセル・シュプリンガーとの交渉妥結の発表を約1時間後に控えて日経側は買収価格を1億ポンド(1812億ウォン)に高めて状況はあっという間にひっくり返った。
◆ホームページ整えることがデジタル戦略ではない