韓国政府は16日、南北(韓国・北朝鮮)次官級会談で「北朝鮮が6カ国協議に復帰する場合、北朝鮮の核開発問題の実質的な進展に向けた『重要な提案』をしたい」との立場を表明した。
この日、開城(ケソン)で開かれた会談で、韓国側首席代表の統一部・李鳳朝(イ・ボンジョ)次官は「92年、南北が合意した韓半島非核化は必ず守られるべきであり、それが守られなければ、民族連係も南北和解協力も不可能」だと述べた。また、「重要な提案」に触れ「韓国側は実質的な提案を準備中であり、6カ国協議再開の際、関連諸国に提案する考え」だとしたが、具体的な説明は避けた。
北朝鮮側団長を務める金万吉(キム・マンギル)祖国平和統一委員会書記局副局長は、人道レベルの肥料・食糧支援を韓国側に要請し、韓国側は例年レベル(20万トン)で肥料を支援する、との立場を伝えた。金団長は「対話再開の雰囲気作りに向けた措置として、国家保安法を撤廃し、韓米合同軍事演習を中止すべき」と求めた。