【取材日記】「タマネギ式の嘘」で信頼失った釜山警察
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.30 13:53
24日のソーシャルネットワークサービス(SNS)には、3年前に名誉退職した元警察署長の衝撃的な文が載ってきた。学生暴力予防と先導のために第一線の学校に配置された釜山(プサン)警察庁所属の学校専門担当警察官(SPO)2人がそれぞれ女子高生2人と不適切な関係を結んでいたという内容だった。事件を公開した人物は、警察庁の人権保護担当官をつとめたチャン・シンジュン元江陵(カンヌン)警察署長(61)だった。学校専門担当警察官の役割にそれなりに期待を集めていた保護者と国民は、最初は耳を疑っていた。だがチャン元署長の暴露は、時間が経つにつれて大部分が事実だと確認されている。
暴露される前の先月初め、釜山警察庁と傘下の警察署の2署では不正同僚かばいと直接・間接的な事件隠ぺいがあったとして1つずつ明らかになっている。事件の初期に釜山警察は嘘をあまりにも簡単に、あまりにも多くしたために不信感ばかり大きくした。真実は決して手の平で隠すことはできない。タマネギの皮をはがすように疑惑がある外皮から徐々にむけながら今回の事件の波紋は事件の震源地である釜山警察庁の範囲をこえて10万人の警察組織全体へと広まっている。