【社説】MERSは今が峠…油断なく徹底的に対処を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.11 14:52
中東呼吸器症候群(MERS)の拡散がピークを過ぎたという専門家の見方が相次いで出ている。今週末まで多数の患者が発生しなければ小康局面に入る可能性があるということだ。平沢(ピョンテク)聖母病院の1次流行が落ち着いたのに続き、サムスンソウル病院などの2次流行もウイルス露出後の最大潜伏期間である2週間がもうすぐ終わるからだ。しかし感染病の特性上、いつ政府の防疫レーダー網から抜けた未知の場所で新たな事態が発生するか分からない。したがって3次流行の可能性を完全に排除してはいけない。伝染病の対応では油断は絶対に禁物だ。終息するまで決して終わっていない。
むしろ今からMERSの残り火の整理に取り組まなければいけない。その火がいつ大きく広がるか、どれほど潜伏して突然現れるか分からないからだ。落ち着いたと思われた新型インフルエンザウイルスが夏にまた出てきた2009年の苦い経験を忘れてはいけない。政府と医療界は最後まで緊張を緩めず、やるべきことをして、問題が再発しないよう鎮火する必要がある。