【コラム】「1%金利時代」を生きる方法=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.09.04 10:10
まだ「金利は落ちてもまた上がるのでは」と考える人が少なくない。来年は米国が政策金利をまた上げ始めるというが、そうなれば韓国銀行(韓銀)も政策金利を引き上げ、市中金利は正常化の道に入るだろうと期待する。安易な考えだ。韓国の超低金利時代は始まりの段階である可能性が高い。現在の低金利はグローバル金融危機や韓銀の屈服によるものではない。表面上そう見えるだけだ。根本的に韓国経済の総体的な体力低下と無気力症から生じた現象だ。
お金が経済の血液なら、金利は血圧だ。1%台の金利は深刻な低血圧を意味する。低血圧は高血圧より怖い場合もある。現在、米国と欧州など世界の多くの国が同じ病にかかっている。韓国の金利は先進国に比べて依然として高い。問題は、韓国の場合、こうした低血圧を治療する時間を逃し、慢性疾患となる兆候が見られる点だ。日本の「失われた20年」のようにだ。その場合、たとえグローバル経済が回復局面で入っても、韓国は落伍者として残る可能性がある。