【社説】英国への原発輸出にブレーキ、脱原発の呪いでは=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.08.02 13:03
英国に原発を輸出するための韓国電力公社(韓電)のプロジェクトにブレーキがかかった。韓電が事業費150億ポンド(約2兆2000億円)規模のムーアサイド原発プロジェクトの優先交渉先という地位を失うからだ。
ムーアサイド原発開発事業権を持つニュージェンの親会社の東芝は先月、韓電に優先交渉先から解除すると通知した。昨年12月、韓電は中国国営企業などを抑えて優先交渉先に選ばれた。韓国産業資源部は原発の契約および運営方式をめぐる双方間の隔たりのためだと説明した。
しかし文在寅(ムン・ジェイン)政権の脱原発気流が今回の交渉に影響を及ぼした可能性があるという指摘も現地で出ている。英日刊紙ガーディアンは「韓国の政権交代と韓電社長の交代で不確実性が生じた」と報じた。自国では原発をもう建設しないと主張しながら外国に原発を輸出するのは矛盾として映るだろう。原発を建設すれば30年間ほどは稼働する。この期間、維持・保守のために部品供給などが円滑でなければならず、専門人材も確保しておかなければいけない。原発を建設しないのに専門人材を確保できるはずはなく、部品などを生産する中小企業は存続するはずがない。