<韓国旅客船沈没>30分おきに葬列…見送る住人も涙(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2014.04.27 12:40
裕福な町ではなくても熱心に生きる町だ。全9172世帯のうち基礎生活受給世帯は2.7%の250世帯、次上位階層世帯が3.0%の276世帯。低所得の片親世帯に支援される家も1.5%の137世帯に達する。古桟1洞住民センターのイ・ビョンイン事務長は、「住宅価格は高い方でないが、近隣の古桟駅のおかげで交通も良く緑地率は全国最高水準だ。特に住民たちが誠実で情に厚いことで有名だ」と話した。
3世代が同居する家が多い。両親とも仕事に行くと祖父母が子どもの面倒をみる家だ。両親は行方がわからなくなった子どもを探しに珍島に行き、現在は高齢者と子どもだけが残された家も多い。原古桟公園近くのある2階建て連立住宅もそうしたひとつだった。8歳の子どもが80代の祖父とともに兄を待っている。「ある日はおじいさんが私にすがってわんわん泣きました。まだ船の中に空気はあるのかと…」。2階に弁当を届け返ってきた町内会長は涙をふいた。
◇「子どもたちの騒ぎ声が懐かしいです」