【コラム】自動車産業の根本を変える電気自動車
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2010.09.02 16:10
1886年、人類の空間移動のための画期的な変化が起きた。 ドイツのゴットリープ・ダイムラーとカール・ベンツが、化石燃料を使う内燃機関を搭載した自動車を発明したのだ。 その後、自動車は消費者と市場の要求に合わせて段階別に発展を遂げてきた。 まず使用しやすく、乗り心地がよい車をつくるための努力が続いた。 さまざまな消費者層と用途に合わせた車の開発とともに、安全のための技術も発展した。
走る室内で楽しみを得たいという欲求が強まり、車両用エンターテイメント装備が次々と開発された。 21世紀に入ってからは、情報技術(IT)を基礎に車内で相互疎通の時代が開かれている。 いまや自動車は空間移動の道具ではなく、3次元的な相互疎通とマーケティングの道具になった。 未来には自動車を媒介体にした新しい文化が形成される見通しだ。 しかしこうした自動車の発展過程で看過された深刻な問題がある。 自動車が排出する二酸化炭素による環境破壊がそれだ。 人のための自動車が人と自然に害悪を及ぼしているのだ。 環境破壊による弊害と地球温暖化による猛暑・台風・洪水など気象異変が激しくなる中、環境に対する関心が高まり、政府の環境規制が強化されている。