【社説】遠くて寒い冬を予告した北テロ支援国再指定
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.11.22 08:39
トランプ米大統領が北朝鮮を「殺人的政権」と規定し、テロ支援国に再指定した。今年2月にマレーシアで金正男(キム・ジョンナム)氏が殺害された事件が北朝鮮の犯行と明らかになった。さらに北朝鮮に拘束されていた米国人大学生が6月に昏睡状態のまま帰国して死亡した事件が決定的な影響を及ぼしたとみられる。中国の習近平国家主席が北朝鮮に派遣した特使、共産党の宋濤・中央対外連絡部長が成果なく帰国したことも発表に影響を与えたと考えられる。トランプ大統領は「米財務省が21日、北朝鮮に対して巨大な追加制裁を発表する」とし「2週間ほど経過すれば制裁は最高レベルになるだろう」と公言した。
一部では、北朝鮮はすでに強い制裁を受けていて、効果は大きくないという見方がある。しかしティラーソン米国務長官が「第3者が北朝鮮と特定行為をできないよう支障を与えたり断念させることが今回の措置の実質的な効果」と述べたように、北朝鮮自体より北朝鮮の生命線である中国を狙った側面が大きく、これによる対北朝鮮圧力効果は大きいとみられる。「ならず者国家」という烙印を押す象徴的な効果もあり、北朝鮮の孤立化はさらに深まるだろう。