【時論】姜健総合軍官学校の悲劇を止めるためには(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.05.20 17:00
先月15日に平壌(ピョンヤン)で開かれた「国家級」晩餐会。金日成(キム・イルソン)主席出生103周年を祝う席だったが、雰囲気はよくなかった。権力の中心の崔竜海(チェ・ヨンヘ)労働党書記と黄炳瑞(ファン・ビョンソ)総政治局長も笑顔を見せなかった。「金正恩(キム・ジョンウン)同志を命で擁護保衛しよう」という趣旨の演説のほかには沈黙が流れた。例年とは違う何か不吉な予感がしたというのが、海外出席者の伝言だ。数十年間にわたり北朝鮮の権力の核心にいたベテラン幹部の動物的な感覚は外れなかった。その半月後、残酷な血の粛清があった。
国家情報院が玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長の処刑を公開してから1週間が経過した。ハン・ギボム第1次長が13日、国会情報委に報告した内容によると、先月30日ごろ平壌の姜健総合軍官学校で、対空火器の高射銃(高射砲)で秘密裏に粛清が進行された。金正恩第1書記に対する不満表出と怠工(職務怠慢)などが主な理由という。金正恩が主宰する会議中に居眠りをしたり口ごたえした不敬罪も関係あるという。