【噴水台】三宅島の少年

【噴水台】三宅島の少年

2006年02月13日18時55分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  日本伊豆諸島の三宅島は太平洋の絶海孤島です。 すぐそばにある日本海溝のため、地震と火山の島です。この島のある少年が時々刻々変わる活火山の動きを注意深く見ていました。 毎日、学校の帰り道に火山ガスの色と量、噴出の様子を細かくノートに書き込みました。 学校の温度計で温泉水の温度も測りました。 誰がさせたわけでもなく、一人でそうしました。

  1951年におかしなことが起きました。 井戸水が乾き、山の木が枯れて死んでしまいました。 火山が噴火するのではないかと、島の住民は恐怖に震えました。 本土から渡ってきた地質専門家らも心配していました。 資料がないため正確な噴火時期が分からず、困った表情でした。 この時、少年が来て、「もしかすると役に立つかもと思って…」と言いながらノートを差し出しました。 地質学者らは感心して膝をたたきました。 少年の細かい観察記録が島の住民2700人の命を救いました。

  日本の大文豪である山本有三の『心に太陽を持て』に出てくる話です。 当時高校生だった浅沼俊夫の実話に基づいた小説です。 主人公の浅沼はその後、高校を終えて科学博物館の下級職員になりました。 昼に働き、夜には夜間大学に通い、学問への努力を緩めませんでした。 結局、有名な地質学者として、千葉大学地球科学の教授にまでなりました。 浅沼の母校は創立40周年を迎えて、第1期卒業生の彼に記念講演を頼みました。 浅沼が後輩に聞かせた話は「自然を知る難しさ」でした。 <島村英紀、『教室では教えない地球のはなし』>

  学問の道は大変そうです。 浅沼のように絶えず勉強しても、容易に道が見えてこないかもしれません。 15歳の時に学問に志を立てた孔子も「終日食らわず、終夜寝ねず、以て思う。益なし。学ぶに如かざるなり(終日不食終夜不寝以思無益不如学也)」としました。 厳しい求道の道と同じです。

  最近、大学入試願書受付のサーバーを攻撃した受験生らが捕まりました。 自分の合格のために他人の願書受付を妨害した人は1000人にのぼるといいます。 以前には携帯電話を利用した修学能力試験の不正もありました。 呆れることです。 日本の受験生は山本の小説を必ず読みます。 試験に頻繁に出てくる必読書です。 他人事ではありません。 私たちもそうしなければなりません。 勉強の技術を実らせる前に、学問の基本から教えるべきではないでしょうか。
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