【コラム】グローバル化の受恵者から裏切り者になった英国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.30 13:07
英国が23日の国民投票で欧州連合(EU)脱退を決めた中、この国で最も慌てている地域はロンドンだろう。人口860万のこの都市は国内総生産(GDP)の22%を占める。人口2270万人の首都圏はGDPの30%を生産する。
特にGDPの7.6%、雇用の4%を占める金融産業はロンドンのシティとウェストミンスター地域に集まっている。欧州の金融ハブはもちろん世界金融産業の頭脳だ。ロンドンにはニューヨークとフランクフルトの2倍にもなる金融業体が営業している。ロンドンで仕事をする金融家の国籍は100以上だ。彼らは全世界に資金を投資し、最上の実績を出す最高の人材集団だ。彼らを眺めながら中東産油国の王族からロシアのオリガルヒ(新興財閥)まで世界中の富豪たちが先を争ってお金を包んではロンドンに駆せ参じる。ロンドンは、お金と人材が集まる魅力都市の典型だ。