【コラム】ポケモンGO、ハニーバターチップ、そして…=韓国

【コラム】ポケモンGO、ハニーバターチップ、そして…=韓国

2017年02月13日08時41分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  「聖地にきた。早く携帯電話を出して!」

  先週末、ソウルのボラメ公園で20代と見られる女性が一緒に行った男性に興奮したように話した。彼らは携帯電話を取り出して穴が開くほど見ながら何かに熱中し始めた。彼らがはまっているのは位置基盤拡張現実(AR)を活用したモバイルゲーム「ポケモンGO」だ。ボラメ公園はゲームの中でポケモンの捕獲に必要な「モンスターボール」を無料で提供する「ポケストップ」が多い上に、ポケットモンスターの主人公の「ピカチュウ」のような珍しいポケモンがしばしば出没するためプレーヤーの間で「聖地」と呼ばれる。このため1日に数百人がボラメ公園を訪れ厳しい寒さにもかかわらずゲームを楽しむ。このゲームは海外より7カ月遅れた先月24日に韓国でのサービスが始まったが、利用者(ダウンロード数)は1000万人に迫るほどブームを起こしている。

  2014年8月に発売されたヘテ製菓の「ハニーバターチップ」も当時菓子市場を揺るがした。芸能人が相次いで食べたいとソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)に書き込むかと思えばこれを買うために多くの人が明け方からスーパーの前に列を作った。海外のオークションサイトでは1袋1500ウォンが2万ウォンで取り引きされることもあった。ポテトチップ市場で万年最下位だったヘテ製菓はハニーバターチップひとつで市場を主導することになり、親会社であるクラウン製菓は製品発売から1年で株価が4倍近く上昇した。

  『影響力の正体 説得のカラクリを心理学があばく』を書いたロバート・チャルディーニは、「みんながやるから」効果が人の行動に大きな影響を与えると診断する。税金滞納者に頭を痛めた英国税庁は2009年に新しい試みをした。前年まで57%にすぎなかった納付率がこの試みをした後に86%に大きく伸びた。英国税庁は督促状に「英国人の○○%が税金を払いました」という文章を追加しただけだった。税金を遅く納付すれば加算金がつき法的対応も取るという脅迫の代わりに英国人の大部分がみんな税金を払っているというメッセージを伝えた。

  ブームの裏には「みんながやるから」効果が大きく作用する。もちろんポケモンとは現実の事物に仮想情報を付け加えるAR技術を活用した上に、人気キャラクターを育て、ゲームの中で行うバトルまで結合した新しさのおかげで多様な階層から人気を呼んでいる。ハニーバターチップも塩味一色だったポテトチップ市場に甘さでブームを起こした。だがポケモンGOはすでにポケモンの本場である日本ですら人気が落ち着いており、ハニーバターチップは昨年生産設備を2倍に増やしたが売り上げは足踏み状態だ。

  新しさは時間が過ぎればなじみのものに変わりすぐ消費者の関心圏から消える。より革命的な変化に心が引かれるといったスティーブ・ジョブズは「革新をするには絶えず推し進めなければならない」と話した。絶えず新しさと革新を追求しなければ烈風も真夏に過ぎ去っていく熱風にすぎない。

  キム・チャンギュ(イノベーションラボ長)

  
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