金珍洙は２００８年３月にＵ－１６（１６歳以下）韓国代表チームで会った孫興民と親しくなった。２００９年にＵ－１７（１７歳以下）ワールドカップ（Ｗ杯）８強入りに貢献した２人は成人代表チームでまた会った。昨年６月、けがのためブラジルＷ杯出国直前に代表チームから抜けた金珍洙は、カカオトークの背景に孫興民と抱擁する写真を載せた。金珍洙は「自分が代表チームに適応するうえで大きな力になった。年齢は同じだが、常に学ぶことが多い友人」と孫興民を称えた。アジアカップで孫興民と同じ部屋を使う金珍洙は「孫興民がゴールを入れて誰よりもうれしく思う。ゴールが決まれば必ず一緒にパフォーマンスをしようと話していたが、約束を守ることができた」と語った。

２点目をアシストしたチャ・ドゥリも孫興民と親しい。２０１１年のアジアカップ当時、チャ・ドゥリに初めて会った孫興民は今もチャ・ドゥリを「サムチョン（叔父さん）」と呼ぶ。孫興民は昨年１２月３０日、中央日報のインタビューで、「今大会はドゥリ叔父さんが出る最後のＡマッチなので、必ず優勝したい。アジアカップで優勝すればドゥリ叔父さんを肩車して一周したい」と話した。

親しいチームメートのアシストで２得点した孫興民は「ゴールは周りの選手たちが自分にうまく合わせてくれた。すべてお膳立てされたところに箸だけ置く格好になった」とし「準決勝にどこが上がってきても関係ない。自分たちがするべきことを準備する」と自信を表した。韓国は２６日午後６時（日本時間）、イラン－イラクの勝者とシドニーで準決勝を行う。

◆シュティーリケ監督の言葉＝１２０分間、強い精神力を維持して戦ってくれた選手たちを称えたい。延長戦では圧倒的な競技力を見せた。技術的には弱点が多かったが、犠牲精神で強く団結して勝った。孫興民のゴールはチームメートの素晴らしいアシストから生まれた。孫興民は２得点したが、まだ１００％の状態ではない。イラン－イラクは（準々決勝で）延長戦に入ることを望む。決勝進出に対する負担は大きいが、精神的に克服しなければいけない。選手たちには楽しむよう要求したい。


＜アジアカップ＞孫興民が２発…韓国、ウズベクに２－０勝利（１）