【社説】李相得氏の捜査、万事兄通の構造を暴け
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.07.01 12:54
李明博(イ・ミョンバク)大統領の兄の李相得(イ・サンドゥク)前セヌリ党議員が貯蓄銀行の支援金を受け取った容疑で検察の調査を受ける。実力者中の実力者とされてきた彼に対する捜査で、李大統領が自信を持っていた「道徳的に完璧な政権」はその素顔を表わすことになった。韓国政界、特に権府内部の腐敗対応システムがどれだけ弱いのかを見せるという点で失望と教訓を同時に投げかけている。
大検察庁中央捜査部傘下の貯蓄銀行不正合同捜査団は李前議員を7月3日に召還すると明らかにした。ソロモン貯蓄銀行のイム・ソク会長らから整理を防いでほしいという請託とともに数億ウォンを受け取った容疑だ。大統領の諮問役とされた崔時仲(チェ・シジュン)前放送通信委員長と“王次官”と呼ばれた朴永俊(パク・ヨンジュン)前知識経済部次官に続き、現政権の3大実力者が全員検察庁の調査室に入ることになったのだ。