【コラム】権力の恐怖制圧実力…韓国MERS事態(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.06.11 13:28
朴大統領がMERS現場に出てきたのは5日だ。国立中央医療院を訪れた。MERS事態の中で初めて登場した。国民が望むメッセージはこのような内容だ。「大統領の私が先頭に立っている。早期撲滅に自信がある」。危機管理は言葉の力だ。リーダーシップの要諦は自信を国民に伝達することだ。鮮明で分かりやすい言語が動員されなければいけない。
大統領の言葉は恐怖の制圧に合わせるべきであった。楽観と確信を生産しなければいけない。大衆と苦痛をともにするイメージを作らなければならなかった。しかし発言の焦点は定まらなかった。別のところに移った。「中央部処と地方自治体の間で緊密な協業がなければいけない」。これは朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長の深夜会見を叱咤する印象を与えた。朴市長の発言は政府の無気力を批判したものだ。