【コラム】北朝鮮の核問題、答えは北京にある(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.01.30 18:09
リチャード・ニクソン米大統領が1972年2月、上海で周恩来中国首相と会談し、日本には自主的な核抑止力を認めないと“密約”した。 当時、中国は最初の核実験(74年)を準備中だった。 ニクソン・周恩来の“密約”で中国は周辺国を気にすることなく核開発にまい進し、「ズボンをはかなくても、核兵器をつくってみせる」と話していた陳毅外相の夢は実現した。 中国は今、おそるべく核戦力を保有し、アジアの秩序を中華中心に改編しようとしている。
当時から40年が過ぎた今日、日本では自主的な核保有が避けられないという声が聞こえ始めている。 まだ少数の意見だが、驚くことに、シカゴ大学のジョン・ミアシャイマー教授、カリフォルニア大学(バークレー)のケネス・ウォルツ教授といった著名な国際政治学者、核戦略理論家も、日本の自主的な核保有が必要だという立場を表している。 代表的な現実主義(Realist)外交の理論家である2人は、中国が2030年ごろまでに弾道ミサイル体系と核弾頭と宇宙の軍事的な利用で米国と同等な地位またはそれ以上になると見ているため、日本が均衡軸として21世紀型自主防衛能力を備える必要があると考えている。