岩波書店社長「デジタル発達しても人類コンテンツは紙媒体に残る」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.01 13:51
「売ってこそ生き残る」。分野を問わず商売をする企業ならば、生存を分けるこの命題からは逃れられない。本を作って販売する出版社も同じだ。だが、ひたすら“たくさん売れる”本だけを作ろうとすれば果たして『アリストテレス全集』 約20巻を出すことができるだろうか。また、執筆者だけで800人が参加した『世界人名大辞典』のような本を出すことができるだろうか。
世界の出版市場の不況にも使命感だけで100年を耐えてきた日本の出版社がある。今年で創立100周年を迎えた岩波書店だ。日本の代表的な国語辞典であり百科事典の『広辞苑』でも有名なこの出版社は今年100周年を迎え、新しく翻訳した『アリストテレス全集』や『世界人名大辞典』のほか『日本の歴史』シリーズ22巻、『日本の思想』シリーズ8巻などを出版する計画だ。合計3万8000人余りを整理した『世界人名大辞典』は企画・執筆だけで10年かかった。