韓国国防長官候補が辞退、金寛鎮長官が留任
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.03.23 11:41
金秉寛(キム・ビョングァン)国防部長官候補が22日、辞退した。指名から38日目だ。金秉寛候補の生涯のライバルだった陸軍士官学校第28期の同期、金寛鎮(キム・グァンジン)国防部長官が留任することになった。1948年の国防部創設以降、国防部長官が留任したのは初めて。金寛鎮長官はすでに「地方に戻ってしばらく休む」と公館生活を整理していた。しかし金秉寛候補が「頭を少し冷やす」と言って地方へ向かうことになった。
金候補は21日夜まで強い意志を維持していた。しかしこの日午前、臨時事務室が用意されたソウル竜山の戦争記念館4階に出勤した後、107字の2つの文章を整理し、キム・ミンソク国防部報道官に伝えさせた。「その間、国民にご迷惑をお掛けして申し訳ございません。国政の円滑な運営のため、国防部長官候補を辞退しようと思います」という内容だった。辞退形式を借りたが、事実上の指名撤回というのが青瓦台(チョンワデ、大統領府)の説明だ。21日夜、青瓦台は金候補に辞退するよう伝えたという。
北朝鮮の核威嚇の中、このように国防長官問題が整理されるまで38日かかった。背後には青瓦台と軍、野党の力比べがあった。先月13日に内定が発表されると、金候補は民主統合党の攻撃を受けた。現役大将出身で引退後に武器仲介会社に勤務した点、不動産投機疑惑などが俎上に載せられた。しかし当時、次期大統領の秘書室側が「朴槿恵次期大統領の意志は強いので、心配せずに積極的に対応してほしい」と伝えたという。民主党はその後、約30件の疑惑を取り上げ、辞退を要求した。これを受け、青瓦台の雰囲気も少しずつ変わっていった。