韓経:【コラム】企業するのが「奇跡」の国、大韓民国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.11.17 11:40
「こんなことをするために企業家になったのか」。大企業の会長らも夜中にソウル中央地検の庁舎を出ながらため息をついたようだ。政治と企業の関係は第5共和国当時と何も変わっていないということだ。
検察は何を望んで会長らを呼んだのだろうか。大統領が強要したという、その際に対価を受けたという言葉を聞きたかったのだろうか。取りあえず会長らは大統領の良い考えに自発的に参加しただけであり、対価はなかったと答えただろう。
寄付が少ない、青瓦台(チョンワデ、大統領府)の行事に遅刻したとしてグループをまるごと吹っ飛ばしてしまう国だ。1985年、財界ランキング7位・国際グループの解体のことだ。8年後に憲法裁判所がグループ解体は違憲だと決定した日、ソウル寿松洞(スソンドン)事務室で会った梁正模(ヤン・ジョンモ)会長は「こんな国で企業をした私が馬鹿だった」と興奮が収まらなかった。