【取材日記】尹昶重セクハラ被害者を苦しめる陰謀説
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.05.16 11:47
「事件の情報を最も速く知る方法は事件を直接作ることだ。朴智元(パク・ジウォン)の尹昶重(ユン・チャンジュン)事件の情報獲得速度は事件当事者レベルだ」。
保守論客というビョン・ヒジェ・メディアウォッチ代表が15日、ツイッターに書いたコメントだ。尹昶重前青瓦台(チョンワデ、大統領府)報道官のセクハラ疑惑事件の背後に民主党の朴智元議員がいるという、もう一つの疑惑を提起したのだ。ビョン代表は「青瓦台内でも広報ラインのごく少数だけが知るワシントンの8日午前6時ごろのセクハラ事件を、ニューヨークの朴智元が当日午前に知ったとすれば、事件に介入したレベル」とも述べた。朴議員がこの日、CBSラジオ番組のインタビューで、「尹昶重事件」を初めて知ったのは事件直後の8日午前(現地時間)という説明をしたことで、朴議員を事件の当事者と見なしたのだ。
こうした奇怪な論理の出発は、ある女性が13日にツイッターに載せたコメントだった。「インターン女性は朴智元の現地妻だ。朴智元と李南基(イ・ナムギ)の挟撃で尹昶重がやられた」。李南基首席は光州(クァンジュ)サレジオ高校出身。李首席が湖南(ホナム)出身の朴議員と組んで女性インターンを尹前報道官に接近させる“作戦”をしたという主張だった。その後、一部の保守性向のオンライン掲示板にこのコメントが広がり、尹前報道官が濡れ衣を着ることになったという陰謀説が広がったのだ。