文大統領、原発輸出前線で脱原発の矛盾を感じるべき(3)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.18 16:15
一方、サウジは昨年末20兆ウォン規模の1400メガワット原発2基を国際入札にかけ、韓国・米国・中国・ロシア・フランスの5カ国から入札意向書を受けた。4月に2、3カ国を優先交渉国に選び、今年末までに最終決定をするというスケジュールだ。実質的な競争国は韓国と中国に圧縮されている。アラブの人たちは誰よりもプライドが高い。第1次世界大戦以降、中東を混乱に陥れた帝国主義に本能的な反感がある。このような政治文化的な性向が帝国主義のにおいがする中国よりも韓国に相対的に有利に作用すると専門家らは分析している。
サウジのムハンマド・ビン・サルマン皇太子はカリスマあふれる30代の改革君主だ。石油時代の終末に備えて原発と再生可能エネルギーの清浄国に変わることを決心した。560兆ウォンを投入して紅海沿岸にソウルの面積の44倍にのぼるデジタル砂漠都市を建設するという考えを表した。デジタル砂漠都市に根源的に必要なインフラがエネルギー発電所だ。発注されたサウジ原発2基さえ韓国が今年受注すれば、2030年まで続く20余基の大型商業用、中小型スマート原発を次々と受注できるだろう。少なくとも100兆ウォン規模であり、大変な雇用の宝庫となる。文在寅大統領が心血を注いでサウジのビン・サルマン皇太子を感動させる価値は十分にある。