韓国の首都圏と済州でトラム導入の動き(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.06.30 10:52
首都圏や済州道(チェジュド)などを中心に、アスファルトの道路上を走る路面電車(トラム)を導入しようとする動きが本格化している。28日には済州道の元喜竜(ウォン・ヒリョン)知事もトラム導入を検討すると話し雰囲気を盛り上げた。こうした主張は第20代国会が開会すると同時に水面下での作業へとつながっている。韓国政府は超えるべき山が多いとして素っ気ないが、地方自治体と国会議員は積極的な姿勢だ。
トラムは長所が多い交通手段だ。電気で動くため大気汚染が少なく、工事費が1キロメートル当たり200億ウォン(約17億円)に満たない。地面を掘り起こしたり構造物を設置しなければならない地下鉄の1300億ウォンやLRTの500億~600億ウォンよりはるかに安い。またトラムのルートを中心に道路・ブロックが発達するため人が集まり商圏も改善される。このためサンフランシスコ、香港、パリなど世界的な観光地でもトラムをよく見かける。
こうした長所のおかげで韓国だけでなく世界的にトラムブームが吹いているというのが専門家の説明だ。現在トラムが導入された都市は世界で150~200カ所、路線は400路線程度だ。もしトラム設置が本格化すれば激しい輸出市場に頼ってきた現代ロテムや宇進産電など韓国のメーカーも国内市場で息をつけるようになる見通しだ。