【コラム】アジア太平洋戦略家53%「10年以内に中国が最強」=韓国(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.05.23 11:42
戦略指導者は、この地域で最も緊急な危機が何であると認識しているだろうか。1位に挙げられたのは地域レベルの経済・金融危機だった。領土と歴史をめぐる紛争が2位、気候変化が3位だった。
地域経済統合に関して回答者は一般的に、統合の深化、既存機構、環太平洋経済連携協定(TPP)などの構想について支持を表明した。最も重要な機構として指定されたのはアジア太平洋経済協力会議(APEC)と主要20カ国(G20)だった。「大変重要だ」と「ある程度重要だ」という回答が82%に達した。その次ぎは東南アジア国家連合(ASEAN、81%)と環太平洋経済連携協定(TPP、75%)だった。
今回の調査で最も驚くべき点は、政治的価値の重要性に対する米国側の専門家の立場の変化だった。2009年の米戦略国際問題研究所(CSIS)の調査結果と比べると大きく変わった。民主主義の価値が地域共同体の建設にとって重要なのかについて、当時の米国の専門家たちが最も大きく「共感する」という国家グループに属していた。一方、中国の専門家たちが最も懐疑的だった。今回の調査では、米国の専門家たちが民主主義の重要性を最も低く評価した。人権や女性の地位向上についても米国人専門家たちが底辺を占めた。中国人専門家たちよりも低かった。国内の政治制度の強化と自由で公正な選挙の重要性を問う項目では、米国の専門家たちが下から2番目だった。