ゴリアテのような在韓中国大使館…韓国で最大(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.23 15:04
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中国式レンガ色の屋根に周囲の建物よりはるかに高い24階建ての中国大使館が威容を誇る。2014年初めの大使館開館式当時に撮影された。
かつて中国語を耳にすることが多かったソウル明洞(ミョンドン)の街を歩いてみると、周囲よりはるかに高い独特の建物が目に入る。韓国国内の外国公館で最大規模を誇る24階建ての中国大使館だ。この大きな建物はアイボリー色の大理石の壁とレンガ色の瓦屋根のため、遠くからでも目立つ。他の共産圏の公館と同じように、この大使館内にも職員の宿舎はもちろん、プールや宴会場まである。それだけでなく、ここには清に続いて台湾・中国と韓国の関係がどのように変わってきたかという歴史が反映されている。建物の特徴とともに国際関係の断面を見ることができる中国公館の変遷史を見てみよう。
ソウル江北(カンブク)内の「ショッピング・ファッション1番地」ソウル明洞。その名声にふさわしく、この地域の入り口には華麗なネオンサインの大型ファッションモールが位置する。しかし建物の横の小さな道に入ると、伝統ある中国料理店とともに高い中国大使館の塀と赤い門が現れる。過去に比べると規模は小さくなったが、かつて国内で最も賑わっていた明洞チャイナタウンだ。今では延禧洞(ヨンヒドン)・大林洞(テリムドン)・紫陽洞(チャヤンドン)などソウルのあちこちに新チャイナタウンがあるが、元祖はここだ。
明洞がチャイナタウンになったのには歴史的な背景がある。ここには朝鮮時代末に清の総領事館と、その後に続いた台湾の大使館が40年間ほど位置した。そして1992年の韓中国交正常化で台湾の大使館の建物と敷地は中国側に渡り、紆余曲折の末、2013年に新しい公館が建設された。