「年400兆ウォン超える韓国の予算、10年ごとに原点から見直さなければ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.06.01 10:31
「でたらめに使っているお金がないか少なくとも10年に1回は大々的な歳出予算改革作業が必要だ」。
400兆ウォンを超える国の予算の使い道を再点検する時期という指摘が出た。先月31日にソウルのプレスセンターで開かれた健全財政フォーラム・韓国財政学会政策討論会でのことだ。「新政権、財政構造改革する時だ」をテーマに開かれたこの日の討論会で発題を務めた建国(コングク)大学法学専門大学院のチョン・ヘバン教授(元企画予算処次官)は、「化石化された予算事業が増えるなど2004年の参与政府時期に制度化された『総額配分自律編成(トップダウン)』方式の予算編成システムが限界を現わしている」と指摘した。
トップダウン方式は分野別に財源配分計画を先に確定し、各官庁が専門性と自律性を持って事業別予算を編成する制度だ。この方式では各官庁が概ね前年と同水準の予算を配分される。チョン教授は「既存事業の水準を維持し若干の新事業を推進するのに無理がないので自発的な構造調整がなされない。そして既存事業はますます既得権化され、必要性がなくなっても予算を減らすのが難しい状況に直面した」と指摘した。このタイミングで1回程度「ボトムアップ方式」に転換し、歳出構造をゼロベースで質してみようというのがチョン教授の主張だ。既存事業の既得権を認めず原点から歳出の正当性を検討してみようという意味だ。チョン教授は「特に多くの補助金は既得権の温床だ。管理次元ではなく最初から枠組みを変えなければならない」と指摘した。