文大統領、原発輸出前線で脱原発の矛盾を感じるべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.01.18 16:14
生きていると考えてもいなかったことにぶつかり、意外な支援を受けたりする。普段から周囲に親切に対応して信頼を築いておいた人たちが享受する幸運だ。国の関係でもそのようなことが少なくない。チャーチル元英首相は「外交は難しい時に備えて友人を作る仕事」と述べた。昨年11月3日の宋永武(ソン・ヨンム)国防長官の訪問で始まり、今年1月9日の文在寅(ムン・ジェイン)大統領とカルドゥーン・アル・ムバラク・アブダビ行政庁長(42)の会談で整理された「67日間の韓国・UAE不和事件」は、友人づくりという外交の本質を省みるきっかけになった。
最初から原発輸出とパッケージで結んだ軍事協定で韓国が損をする部分が一部発見されたとして突然、相手国に飛んで行き、8年前の条項を変えようとしたのが問題だった。UAEは激怒した。革命が起きたわけでもないが、政権が交代したからといって国家間の約束を手のひらを返すようにできるのかという声が出てきた。その国の実権者であるムハンマド・ビン・ザイド・アルナフヤン皇太子は「韓国の大統領が訪問して釈明しなければ断交も辞さない」と述べたという。これに驚いて任鍾ソク(イム・ジョンソク)青瓦台秘書室長が大統領の親書を持って慌ててアブダビを訪問し、「軍事協定修正問題はなかったことにする」と低姿勢になった。カルドゥーン行政庁長はソウル訪問で「実質的な軍事協力をさらに増進させよう」と述べた。「私は少しも損をすることはできない」という利己的な態度では良い友人を得ることはできない。