文在寅政府の「一輪車政策」では経済問題は解決できない(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.10.23 13:56
--生態系的観点から文在寅政府の政策をどのように見るか。
「最低賃金の引上げは意味がある。最低賃金が大きく上がればゾンビ企業が自然に淘汰することができる。だが、あまりにも急ぎすぎたことは問題だ。新しい製品やサービスを発売したら、一定期間規制を免除する『レギュラトリー・サンドボックス』も良い政策だと考える。だが、革新成長の場合、革新に対する概念が十分ではないようだ。革新は新しいものが自然に過去のものを押し出して進むべきで、過去のものを押し出してから新しいものを作ろうとすると生態系が壊れる。最も残念なのはやはり『一輪車経済』だ。李明博(イ・ミョンバク)・朴槿恵(パク・クネ)政府が資本だけに片寄っていたのに対し、文在寅政府は逆に労働だけに片寄っている。大きな生態系に対する考慮もなく個別政策だけを量産しようとする態度も残念だ。丈夫な一台の二輪自転車に乗るべきなのに、一輪車に何台も乗っている格好だ。点だけに重点を置いて点を線とつなげたり、面に拡大しようとする姿が見えない。このため文大統領は『一輪車を乗って進む“点”の管理者』のようだ。もちろん前職大統領も同じだ。積弊の清算も過去の政権の誤りを暴くことに留まるのでなく、政治・経済・社会各分野に位置した巨大既得権の談合構造を破る方へ進むべきだ。文大統領が、手遅れになる前に資本と労働を同じ船に乗せて一つの方向に進むようにする統合のリーダーシップを発揮できたらと思う」