【社説】危機に屈しない韓国企業の革新を期待する
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.10.15 11:10
韓国企業「ビッグ2」のサムスン電子と現代車がふらつくと、韓国経済の体力と素顔が赤裸々に表れている。韓国貿易協会が昨日発表した「韓国輸出トップ3国家の輸出比率変化」によると、昨年26%だった中国に対する韓国の輸出比率が今年1-8月には24.4%に下落した。さらに大きな問題は輸出の絶対金額が2013年をピークに3年連続で減少している点だ。北朝鮮の核に対応するためのTHAAD(高高度ミサイル防衛体系)配備のため中国の貿易報復が懸念されているが、これと関係なくすでに数年前から韓国が最大輸出国の中国で製品競争力を失っているというシグナルと見るしかない。
このような結果はこの数年間に急激に低下した韓国の産業競争力の現状を象徴的に見せている。根拠は多い。世界携帯電話ビッグ5のうち韓国企業はサムスン電子だけだ。残り3-5位は中国企業が占めた。今年グローバル100大ブランドでも中国企業は9社が含まれたが、韓国はサムスン電子が唯一だ。世界輸出市場の13大主要品目シェアでも2011-2015年に中国は18.3%を占めたが、韓国は5.3%にすぎなかった。中国市場でも韓国とは違い米国・欧州連合(EU)・日本は消費市場の高級化、安全とデザインを重視する需要の拡大に対応し、輸出比率が増えた。