<福島原発事故から3年>原発20キロ外のスズキからセシウム(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.03.07 13:35
サンプルの放射線測定結果が水産試験場に通知された後の今月3日、取材チームはまた小名浜を訪れた。近く試験操業が始まるシラウオとワタリガニからはセシウムが検出されなかった。
試験場側は「シラウオは寿命1年の魚種なので、原発事故後に生まれたもの」と説明した。しかしスズキは違った。市場に売ることができない出荷制限魚種だ。日本政府が定めたセシウム基準値(1キロあたり100ベクレル)の2倍の200ベクレルだった。試験場の藤田部長は「淡水と海水がぶつかるところに生息するスズキは体の中の塩分を外にあまり排出しない。体内の放射性物質も同じ」と話した。
水産試験場の悩みは別のところにあった。安全性が立証されたとしてすでに試験操業に入ったユメカサゴから最近、基準値を上回るセシウムが検出されたからだ。試験操業中の魚には初めてのことだ。藤田部長は「3年間に200個体以上をモニターしてきたが、一度も基準値を超えることはなかった」と語った。
今回の事件で福島水産物の安全性がまた俎上に載せられた。しかし試験場側は「徹底してモニターしているので基準値を超える魚が市場に出る可能性はほとんどない」と強調した。しかし小名浜港周辺の大型魚市場にもまだ福島産はない。ここの20代の商人の塩野さんは「福島産はまだない。いつごろ売ることができるのかまだ分からない」と話した。放射性物質のないシラウオとワタリガニ、セシウム基準値が2倍のスズキの対比のように、原発事故から3年が過ぎたが福島はまだ希望半分、絶望半分だった。
<福島原発事故から3年>原発20キロ外のス妃キからセシウム(1)