韓国の「コーヒー王」カン・フン氏 自宅で遺体で見つかる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2017.07.26 09:33
「コーヒー王」の成功は短く、退場は悲しいものとなった。彼の挑戦舞台は国内と海外を行き来するほど広大だったが、成功神話の終止符を打ったところは小さなワンルームのトイレだった。コーヒー業界とフランチャイズ業界に衝撃的な情報が入った。「コーヒー王」と呼ばれたカン・フンKHカンパニー代表(49)が前日、自宅のトイレで死亡しているのが見つかったという内容だった。遺書は発見されていない。
カン代表がコーヒー業界に残した足跡は大きい。カン代表がコーヒーと縁を結んだのは1997年。新世界(シンセゲ)の公開採用第1期(1992年)として入社し、スターバックス韓国ローンチタスクフォース(TF)メンバーとして参加したのだ。しかし通貨危機でスターバックスのローンチが延期されたため辞表を出した後、国産コーヒー専門店1号「HOLLYS COFFEE」をキム・トギュン現「TOM N TOMS」代表と共同で創業し、2003年にHOLLYS COFFEEを売却した。
2008年には「カフェベネ」でコーヒー業界に復帰し、「カフェベネ」の500号店突破などに寄与した。2010年に自分のイニシャルを入れてKHカンパニーを設立し、翌年はマンゴージュースを代表商品とするデザートカフェ「マンゴー・シックス」を出した。カン代表は当時、中央日報のインタビューで「国内コーヒー市場は今後さらに拡大するだろうが、同時にコーヒーとは違うものを求めるトレンドの変化が起きると判断した」と述べ、「マンゴー・シックス」事業を始めた背景を説明した。