【コラム】江陵行き列車が見せる韓国鉄道の新技術

【コラム】江陵行き列車が見せる韓国鉄道の新技術

2017年06月01日09時49分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  多くの韓国人は、数十年前の友達や家族と共にソウル清涼里(チョンニャンニ)から出発して太白(テベク)山脈を回る江陵(カンヌン)行き鉄道旅行の思い出を大切にしているだろう。夜中に出発して明け方に到着していたため、鉄道を利用して旅することが難しい時期だった。

  2017年末からは清涼里~江陵間鉄道旅行が1時間12分に短縮されるという。韓国鉄道施設公団が建設している原州(ウォンジュ)~江陵間複線電鉄が開通すれば、江原圏の住民たちも高速化鉄道(最高運行速度250km/h)の恩恵を享受することになる。

  原州~江陵間鉄道には鉄道公団がHi FIVE(High Five Innovative Valuable Engineering)というスローガンの下で進めている5大革新技術を適用する。

  一つ目の革新技術は、列車に電気を供給する電車線路システムだ。高速化鉄道は高速鉄道に比べて77%水準の建設費で韓国固有の地理的特性に効果的に適用することができ、国内技術で開発した電車線路の新技術が土台となっている。

  2つ目は鉄道統合無線網だ。鉄道無線通信は列車と地上統制センター、列車相互間情報を交換する設備で、今までは3つの方式を混用して不便で非合理的な面があった。このような問題を解決するために、世界で初めてLTE基盤の鉄道統合無線網を開発して原州~江陵区間に常用化する。既存の音声、または単なる携帯メール発信から脱して単一システムで高速、大容量のサービスを提供することになる。

  3つ目は信号システムだ。列車内のコンピュータが先行列車との安全距離を自動計算して示す許容速度を通じて機関士が運行し、これを超過すれば自動で次々と警報、減速、制動する。また、鉄道統合無線網に連携して欧州列車制御システム(ETCS)とも互換される韓国型列車制御システム(KRTCS)を今年末をめどに完了することを目指している。

  4つ目は、列車を安全に走行させるレール締結装置だ。これまで海外の技術に依存してきたが、今回は韓国鉄道施設公団と韓国鉄道技術研究院が共同で開発し、原州~江陵区間に適用して3月に全区間のレール連結を完了した。レールを利用して列車の位置を確認して制御するが、重要な要素である電気的特性が良いことから安全性を一層向上させる。

  最後の5つ目の新技術で昨年開発した線路配分システムを活用すれば列車がより効率的でかつ安全に運行できることになる。この他にも、線路の障害物を検知する装置、トンネル内作業者に列車の接近を知らせる装置、地震発生時に運行を速かに統制する装置など、先端安全設備も設置するという。

  このような革新的な新技術が適用された高速化鉄道が実現されれば、2018年平昌(ピョンチャン)冬季オリンピック(五輪)にも外国人と国内観覧客が平昌までより速くて安全に移動することができる。韓国の鉄道技術に対するイメージの向上とともに海外の鉄道建設市場への参入にも一歩近づいたようだ。

  チョン・ヒョンギョ/ソウル大学電気情報工学部教授
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