【社説】また口蹄疫疑いの牛発見、黄大統領代行はゴールデンタイム逃すな=韓国(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2017.02.12 13:12
だがこうした措置だけでは安心できない。最初の口蹄疫発生から1週間の間に全国で殺処分された牛は14カ所の農場で1093頭に達する。事情はこれほど深刻だがワクチンの数が不足し、抗体形成率が低く不安感をあおっている。相当数の農家は「ワクチンを注射した乳牛の搾乳量が20~30%減り被害を受けた」としてワクチン接種を避けている実情だ。防疫のゴールデンタイムを逃してしまえばあっという間に口蹄疫大乱に拡大しかねない。
これだけではない。政府が9日に全国の家畜市場を一時閉鎖する措置を下すと、牛肉・豚肉の卸売価格は揺れ動いている。政府は必要ならば輸入を拡大するという立場だが、金英蘭法の余波で旧正月の売り上げが急減した上に口蹄疫という悪材まで重なった畜産・流通業者はすでに泣きっ面だ。鳥インフルエンザ拡散による鶏卵価格の急騰で被害を受けた庶民も不安なのは同じだ。