<貧困死、変死現場を行く>(上)低所得層に変死者集中=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.03.24 16:57
昨年9月6日ソウル大林洞(テリムドン)のある大学病院で、ユン氏(79、女性)が入院翌日に亡くなった。担当医師は「硬膜下出血(脳出血)による脳幹マヒ」として死亡診断書を発行した。意識不明のユン氏が病院に来た時、家族が「認知症で、台所で倒れた」と説明したことが根拠になった。
だが警察の要請で高麗(コリョ)大学九老(クロ)病院で遺体を現場検案した国立科学捜査研究院(国科捜)のイ・ハンヨン法医官の判断は違っていた。倒れてできたと見るには首と顔部位の出血があまりにも広範囲だったからだ。この法医官が疑問を提起するにつれ警察が捜査を行った。その結果、ユン氏と一緒に暮らしていた孫が殴って死なせた「尊属暴行致死」事件と明らかになった。