保守指向の野田佳彦日本財務相が菅直人首相の後任に急浮上したと日本のメディアが報道した。

仙谷由人民主党代表代行と岡田克也幹事長、枝野幸男官房長官、安住淳国会対策委員長ら内閣中枢部は議論の末に野田財相を次期首相に推すことで合意した。次期首相有力候補の彼らは首相への挑戦の意志をたたみ事実上の次期首相を選ぶ民主党代表選挙戦に野田財相を擁立することにしたのだ。

各種人気調査で１位を走る前原誠司前外相も考慮されたが、在日韓国人から不法政治資金を受けたことが障害になったとされる。彼らは菅首相が今月中に辞任し７月初めに民主党代表選を実施することをめぐり自民党と大連立交渉を進行中だ。

野田財相は５０代半ばの５４歳で、菅首相が後任首相の条件として示した「若い世代」に属する。菅首相と同じように消費税増税に積極的だ。財相としての経験を基に地震被害復興と財源調達など今後の日程を安定的に導く適任者と評価されている。同僚と後輩らの信任の中で約２０人の支持議員グループを率いている。

反小沢傾向ながらも前面に出ず小沢グループが拒否感を持たないのも強力な点として作用している。次期首相の最優先条件が「野党協力」と「党内和合」という側面から適任者という評価だ。小沢一郎元幹事長の不法政治資金事件が起きた際、「小沢はずし」に出た反小沢トロイカの仙谷・岡田・前原とは違い前面に出なかった。