全国経済人連合会の分析によるとサムスンバイオエピス規模のバイオ研究開発企業とサムスンバイオロジックスのような大規模生産設備企業が１社ずつ韓国に来れば年間最大２兆１０００億ウォンの生産誘発効果と１万３０００人の雇用誘発効果が起きる。

シンガポールは１７．５％と相対的に低い法人税率とグローバル企業の生産工場・研究開発センターが集積されたバイオクラスターを武器に掲げている。中国は巨大な市場と北京・上海クラスターで、日本は強固な基礎科学と産業基盤で誘致競争中だ。

韓国は大学病院と優秀な医療・研究人材が長所だが、相対的にバイオ産業の生態系が弱く魅力が落ちると評価される。韓国政府が新薬の革新性を認めないという印象もグローバル製薬会社の投資に少なからず影響を及ぼす。全経連のキム・ソヨン未来産業チーム長は「税制優遇や関連人材を養成して投資する環境を作らなければならない」と話した。

グローバル新薬開発と商業化を経験した専門人材も不足する。バイヤー（グローバル製薬会社）が関心を持つほどの研究開発を企画して臨床、許認可、医薬品製造と品質管理基準（ＧＭＰ）、技術マーケティング、プロダクトマネージングなど全過程でグローバル市場を経験した人が少ないということだ。

韓国でグローバル製薬会社の本社で勤務した経験がある人材は５０人前後にすぎない。匿名の外資系製薬会社役員は「インドや中国の留学生は競争的にグローバル製薬会社に就職するが韓国の留学生は国内に教授職ができる時まで待つ」と話した。

仁済（インジェ）大学保健大学院のペ・ソンユン教授は、「バイオ業界でまだサムスン電子や現代自動車のようなグローバルトップ企業がない状況ではさまざまな優遇を与えてもグローバル企業を誘致して人材を育てる政策の力が必要だ」と話した。


サムスンバイオのような研究開発・工場誘致で雇用１万３０００件（１）