ノーベル化学賞のワーシェル博士「科学者を夢見るなら最後まで信念を押し通せ」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2013.10.29 17:03
9日、今年のノーベル化学賞受賞者に指定された米国南カリフォルニア大学のアリー・ワーシェル(Arie Warshel)教授(73)は、現代生命科学分野の基盤を築いた学者に挙げられる。彼は1970年初め、生命体を維持するのに核心的な酵素(タンパク質)の化学作用をコンピュータでシミュレーションできるプログラム「CHARMM」を開発した。それ以前までの化学研究は、実験室で化学反応を直接観察する方式だった。しかし、ワーシェル教授のプログラムが登場してからは、タンパク質の分解過程をコンピュータで観察できるようになった。これにより、今では広く知られているリボン型のタンパク質構造も容易に把握することができるようになった。これは製薬会社の新薬開発に活用されている。理論的な土台を作ったハーバード大学のマーティン・カープラス(Martin Karplus)教授(88)と共にこのプログラムを発展させたスタンフォード大学のマイケル・レヴィット(Michael Levitt)博士(66)もノーベル賞を共同受賞した。
ワーシェル教授はノーベル賞を受賞後、初めて韓国を訪れた。29日、高麗(コリョ)大学が主管する「未来科学コンサート」を通じて、約700人の青少年の前で講演するためだ。講演を翌日に控えた28日、 ソウルの安岩洞(アナムドン)に位置する高麗大学の百周年記念館でワーシェル博士と会った。
--研究を進めていく際に困難はなかったか。