【社説】対北朝鮮戦略を新たに立て直す時だ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2011.12.21 12:03
北朝鮮はいま危機だ。絶対権力を行使した金正日総書記が死去したためだ。もちろん北朝鮮の危機はきのうきょうのことでない。しかし絶対権力者が消えたいまと以前とではその危機の性格が天と地の差にならざるをえない。
まず北朝鮮の住民は金正恩が父の金正日とどのように違った政策を展開するかが大きな関心だ。数十年の経済難の中で未来に対する希望を捨てたまま生きてきた彼らだ。来年を「強盛大国元年」と宣言して久しいが、実際に来年になった時に住民生活が画期的に変わると信じる人々はないだろう。最小限、金正日の統治が持続することができたとすればの話だ。金正日の死去で北朝鮮の住民は新たな期待を持つようになった。後継者の金正恩が父親の政策を固守するのか、そうでなければ大きく方向を変えるのか、そうでなければ少しでも新しい政策を提示するのかを住民は見守るだろう。そのような期待が満たされないならば北朝鮮の住民たちは後継者に対し失望することになる。ややもすれば金正恩ら新指導部に向かい手がつけられないほどの民心離脱が起きるかもしれない。