【取材日記】四流政治の韓国で一流企業は出てくるか

【取材日記】四流政治の韓国で一流企業は出てくるか

2016年11月17日09時05分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  世界で最もスマートフォンを多く売り、米国のプレミア家電市場で堅固な1位の座を占めており、新成長動力を確保しようと先端海外企業をどんどん買い入れる会社、それがまさにサムスン電子だ。米国IT業界が最も恐れる会社、中国の電子業界が超えようとする会社でもある。

  それでもサムスン電子は一流ではない。崔順実(チェ・スンシル)ゲートに絡まっていく姿を見よ。政治実力者にお金を出した容疑でオーナーが検察に呼ばれ、何度も本社が家宅捜索される企業を一流といえるだろうか。同じ意味で韓国の大企業はすべて同じだ。韓国にはまだまともな一流企業は1社もない。

  大企業がどのような釈明を出すのかわかる。「われわれが払いたくて払っただろうか。CJを見ろ。政権に嫌われ徹底的に叩かれた。政府がいまでも企業の最高経営陣を意のままにする時代だ。われわれも保険に入らなくてはならないのではないか」。

  反論の言葉も決まりが悪い。そこで李健熙(イ・ゴンヒ)サムスン会長が1995年にしたという話を度々思い出す。「韓国は、経済は二流、官僚は三流、政治は四流だ」。四流政治のごろつきに二流経済が足を引っ張られたのだ。「手は出さないから少しだけ出してみろ」とつつかれ脅された格好だ。

  ニューヨークタイムズは青瓦台がCJの李美敬(イ・ミギョン)副会長辞任を勧めたというニュースを伝え、「朴正熙(パク・チョンヒ)、全斗煥(チョン・ドゥファン)時代の独裁政権が思い出される」と表現した。その時期以降に経済は輝かしく成長したが、政治はそのままということだ。その時の企業といまの企業は違う。その時は政府にお金を出せばそれでも得るものがあった。利権を得て内需市場で濡れ手で粟のように規模を大きくした企業はひとつやふたつではない。

  いまは違う。内需だけでは大企業が生きにくい時代だ。世界市場はデジタル革命で激変している。「うとうとしていれば死んでしまう」という言葉通りだ。政府が後押ししようとしても後押しできない。

  「グーグルより安定的に未来自動車市場に進入した」(ニューヨークタイムズ)、「アップルが買うべきだった会社をサムスンが買った」(CNBC)――。サムスン電子が14日に車両用電子装備会社のハーマンを買収したことをめぐり外信が出した評価だ。未来IT市場を先取りしようとサムスン電子は恐ろしいスピードで海外企業を買い入れている。モノのインターネット(IoT)と人工知能(AI)、未来自動車市場で主導権を握ることができなければ現在の地位を失うということをサムスン電子は知っている。企業はこのように一流の座に上ろうと全力を挙げている。後押しができないのならせめて足を引っ張らなければ政治が三流にでもなれるだろう。

  イム・ミジン産業部記者
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