【コラム】平和体制談論、韓国が主導権を握るべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.11.20 15:10
8・25合意後にも南北関係は膠着状態から抜け出せていない。軍事的な対立と緊張は相変わらずだ。西海(ソヘ、黄海)と休戦ラインはまだ張り詰めた空気の対決空間だ。日常でも韓半島(朝鮮半島)は常に軍事的衝突を覚悟して備えなければいけない。昨年夏の休戦ラインでの緊張は、48時間以内に対話か戦争かを決心しなければならない我々の現実を赤裸々に表した。
世界10位の貿易国が戦争に露出しているという事実は明らかに非正常の極限状態だ。にもかかわらず、いつからか韓半島平和体制という用語が消え、国政課題には平和体制の代わりに統一基盤の構築が占めている。戦争がいつでも可能な不安な停戦体制を恒久的な平和体制に変えようという努力は試みもしない雰囲気だ。韓半島の現実はいつよりも平和を必要としているが、平和談論は北朝鮮の用語と見なされている。しかし平和体制が必要なら我々の用語と談論で北朝鮮を説得し、我々が主導する韓半島平和を築かなければならない。北が使う言葉ということで議論自体をためらうのは、平和の切迫性を考えれば職務放棄にすぎない。