【時論】前近代的な開発規制の考え方から脱却を=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2014.06.18 14:51
セウォル号惨事が起きる前から朴槿恵(パク・クネ)政権の話題は規制廃止だった。部署別に規制解消の割当量が決まるかと思えば、大統領が直接規制改革の決着討論まで行うほどだった。事実、規制廃止のスローガンは歴代政権ごとに必要不可欠のように唱えていた政策アジェンダの1つだった。「電信柱規制」という用語で世間の注目を引いた李明博(イ・ミョンバク)政権もいかに多くの電信柱を抜き取ったことだろうか。それでもさらに抜かなければならない電信柱が数えきれないほど残っているとは、当惑するばかりだ。
そうやってなくそうと努めても、しつこく生き残っているこの規制を支える背景は何だろうか。恐らく公共の利益と秩序維持、社会のセーフティネット確保などが挙げられるし、公務員の“メシの種”との関連性も1つの軸になるのではないだろうか。