【コラム】金正恩-李雪主の通話を聞けるのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.07.27 16:18
李雪主(イ・ソルジュ)が地方へ現地指導に行った夫の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記に突然、電話をかけた。「平壌(ピョンヤン)に異変が発生したからすぐに戻ってほしい」という慌てた声だった。韓国の対北朝鮮情報網はこうした重要な通話をきちんととらえることができるのだろうか。記者が任意で投じたこの質問に明快な答えを提示するのはそれほど簡単なことではない。それでも対北朝鮮情報当局者と民間セキュリティー専門家の伝言を総合し、慎重に答えを探ってみよう。
李雪主と金正恩の2人は「秘話フォン」を使う可能性が高い。この場合、盗聴は事実上、不可能だ。平壌の官邸から固定電話で地方に電話をすれば、アナログ信号であるため把握が容易でない。急変事態など差し迫った状況で李雪主が夫の携帯電話に直接電話をしたとすれば、通話を聞ける可能性がある。この場合にも多くの前提条件を満たさなければいけない。2人の音声パターンを事前に認識するのは必須だ。幸い、歌手・李雪主が歌を歌う映像があり、金正恩の肉声の「新年の辞」も確保されている。北朝鮮でも携帯電話がすでに200万台を超えているため、2人の携帯電話番号を事前に把握してこそ迅速かつ効率的な通話の確認が可能だ。