「白頭称賛」を嘆く元駐英北朝鮮公使、「北で1週間だけ暮らしてみて」(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2018.11.30 14:28
最近公開された1978年6月の韓米首脳会談当時の朴正煕(パク・チョンヒ)大統領とジミー・カーター米大統領が交わした対話録は人権問題に関する教訓を投げかける。韓国の人権状況に憂慮を提起したカーター大統領に対し朴正煕大統領は北朝鮮の南への侵略威嚇など韓国的特殊性を主張する。だが「緊急措置9号をそのまま置くというのがあなた返事なのか」というカーター大統領の圧迫に対し、結局「無期限に維持する意図はない。あなたの忠告を聞き、そのような方向で一層努力する」と退く様子を見せた。北朝鮮に人権問題を提起するのが南北関係を害して北朝鮮を刺激するだろうという論理を展開する人々が再確認してみなければならないことだ。
脱北要人や北朝鮮の民主化団体を支援する米国と国際社会の資金流入に対して韓国社会の一部では肯定的でない視線を送っている。「民主主義のための国家援助基金(NED)」などが反北朝鮮活動をそそのかす不純な資金という主張だ。だが、過去の権威主義政権で民主化・人権運動を行い「渇望」を訴えた韓国の要人や関連機構にとってこの資金はオアシスの役割を果した。
対朝政策を総括したある元老要人は「韓国の進歩勢力の特性はあまりにも自分たちの都合で人権を考えるという点」としつつ「独裁と戦うと言いながらもその極端といえる北朝鮮政権に対しては知らんぷりをする」と指摘した。