【社説】親米・親中ではなく用米・用中が必要だ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2012.10.04 12:01
中国と日本の領土紛争を契機に米国と中国の間の軍事的神経戦がますます激しくなっている。米国の時事週刊誌タイムは最近号で米国の空母2隻がそれぞれ東中国海と南中国海で作戦中だと報道した。米国はまた、フィリピンにも海兵2200人余りを乗せた連合上陸作戦指揮艦ボンホームリチャードを派遣した。これに対してタイムは「“米国は太平洋国家”であることを明らかにしたオバマ政権が中国を牽制するための行動に乗り出しているとみられる」と解説した。
米国の動きは最近初めて空母を就役させるなど中国周辺海域に対する軍事的影響力を拡大してきた中国に対抗し軍事的抑制力を強化する目的だ。米国と同盟国である日本はもちろん中国と領土紛争を行っているフィリピンに対しても中国の軍事的圧迫を許容しないという意図だ。それでも冷戦時代とは異なり2つの強大国間の交流が全方向的に行われている今日の国際秩序から、実際に両国が大規模な熱戦を起こす可能性は大きくないだろう。しかし局地的に小規模な軍事的衝突の可能性が大きくなっていることは否定できない。