<韓国新成長動力10>(2)ドローン…韓国、ティルトローター技術は米国に次ぐ…ニッチ市場を狙え(上)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2016.01.12 11:53
#2022年1月、西海(ソヘ、黄海)の北方限界線(NLL)付近。北朝鮮の警備艇がNLLを侵犯する。西海上を監視していたティルトローター無人航空機「KUS-VT」の動きが速まる。北朝鮮警備艇の位置情報をリアルタイムで海軍222前進基地に迅速に伝える。韓国の軍艦が出動すると、北朝鮮の警備艇は引き返す。ティルトローター無人機は軍艦の甲板の上にヘリコプターのように着陸し、任務を完遂する。
8日午後、大田(テジョン)の大韓航空航空技術研究院。カン・ワング研究企画チーム長が開発最終段階の「世界初ティルトローター商用無人機」で北朝鮮の警備艇を追い出すシミュレーション状況をリアルに演出した。ティルトローターはヘリコプターのように垂直離着陸が可能で、移動中には回転翼を傾けて一般飛行機と同じ方式で飛行する次世代航空技術だ。KUS-VTは韓国航空宇宙研究院(航宇研)と大韓航空が共同開発し、2011年に米国に次いで世界2番目に確保した技術で誕生した。ヘリコプターより2倍速い最高時速250キロで、地上4.5キロの高度で飛行でき、広い地域を監視・捜索・偵察するのに適している。