韓国の高齢者、72.9歳まで働きOECDの中で引退最も遅く
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.12.14 16:14
韓国人は、経済協力開発機構(OECD)34加盟国のうち最も遅い年齢まで働いていることが分かった。しかし、長期間働いているにも関わらず老人2人のうち1人は貧困の沼から抜け出せずにいることが分かった。このため求職市場から完全に引退し、余生を過ごす期間もOECD加盟国の中で最も短かった。韓国高齢者の平均所得は、全体労働者の平均60%水準で▲実際の退職年齢▲引退後の休息期間▲高齢者貧困率▲老人の平均所得--など4つの項目すべてでOECD最下位を記録した。退職しても仕事を探さなければならない韓国「半退世代(引退後も就職活動をする世代)」の憂鬱な自画像だ。OECDは最近、このような内容をまとめた報告書(Pensions at a Glance 2015)を発刊した。
これによると、2014年を基準に韓国の男性が求職市場から完全に退く「実質引退年齢」は72.9歳と2年前に比べて1.8年伸びた。34加盟国の中では最も遅かった。韓国を除き、70歳過ぎまで働く国はメキシコ(72歳)だけだ。さらに、中国(63.3歳)や南アフリカ(67.2歳)よりも遅くまで働いていた。女性はもっと深刻だ。女性の実際引退年齢は70.6歳と初めて70代に突入した。2年前の69.8歳より0.8歳伸びた。2002~2007年の調査では、女性の実質退職年齢は67.9歳だった。7年間で2.7年も遅くなった。女性が70歳過ぎまで働いている国は韓国が唯一だった。法廷引退時期(60歳)を過ぎてからも男女ともに再就職し、10年以上も働き続けているということだ。
OECD加盟国の平均実質引退年齢は男性64.6歳、女性63.1歳だった。韓国より各8.3年、7.5年も早かった。