【コラム】韓国製造業が生きる道(2)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2015.10.07 14:44
生産性に比べて急激に上昇する賃金水準が懸念される。まだ製造業の生産性は先進国の70%にすぎない。1999-2008年にイタリア、スペイン、ギリシャなど南欧諸国は名目賃金が平均40%上昇した半面、生産性は7%の増加に終わった。ドイツ、オランダ、豪州は実質賃上げ率がはるかに低かった。北欧経済が相対的にうまくいく理由だ。ドイツも最近、高い賃上げ率に苦しんでいる。単位あたりの労働コストが2012年から年2.4%ずつ上昇し、昨年の平均賃上げ率2.9%はフランスのほぼ倍だ。最近、英国経済が順調なのは賃金の安定のためだ。保守党政権は2010年から公共部門の実質賃金を据え置き、2008年から実質賃金は9%も落ちた。
雇用柔軟性問題も深刻だ。最近の政労使合意は半分の成功だ。ストライキ時の代替労働許容、柔軟な期間制勤労者の活用、経営上必要な雇用措置などは速やかに補完されなければならない。世界経済フォーラム(WEF)国家競争力の評価で労働市場の効率性は83位、労使間協力は132位と最下位圏だった。