－－テコンドーの地位を高めるための方法は。

「テコンドーにはお互い異なる３つの価値が共存する。 武道としてのテコンドーは少しも変わってはならない。 攻撃よりも防御を優先し、相手を尊重するという基本前提が維持されなければならない。 一方、スポーツテコンドーは積極的に変えていく必要がある。 より面白く、より迫力がある試合が求められる。 パフォーマンス公演形態で定着し始めた文化テコンドーの場合、親近感を高めるのが課題だ」

－－スポーツテコンドーはどう変わるべきか。

「公正性と面白さを同時に高めることが目標だ。 電子防具の精密度を高めるために、ヨーロッパ最高の技術力を持つスイス工科大学と協力関係を構築した。 ヘッドギアにもセンサーを付け、四角形の競技場を八角形に変え、攻撃的な試合の流れを誘導する考えだ。 手の技の活用頻度を高める方法を準備する一方、テコンドー服の色と素材を改善し、注目度と便宜性を向上させることも研究している」

－－ＷＴＦの首長として残された課題があるなら。

「その間、ＷＴＦを率いながら、いろいろと前向きな変化に寄与したという自負心を感じる。 当面の課題はやはり、テコンドーを五輪舞台で脚光を浴びる種目に育てることだ。 長期的にはパラリンピックとコモンウェルスゲームズ（英連邦競技大会）にもテコンドーを含め、グローバルスポーツ総合大会で“正式種目グランドスラム”を成し遂げたい」


韓国の“国技”テコンドーが五輪除外危機を克服した秘訣は…（１）