朴昇(パク・スン)韓国銀行(韓銀)総裁が12日、「(最近のウォン高ドル安にもかかわらず)政府と中央銀行は外国為替市場に直接介入していない」と明らかにしたことで、外国為替市場が大きく揺れた。
韓国ウォンはこの日、対米ドルで6.6ウォン値上がりした1ドル=978ウォンで取引が始まったが、その後は970ウォン台後半で維持されていた。 しかし朴総裁のこの日の発言が「通貨当局はまだ市場に介入しない」という意味に受け止められ、ウォン高ドル安は一時1ドル=973.8ウォンまで進んだ。
その後は反発買いが入ってやや値を戻したものの、再びウォン高ドル安に動き、ウォンは前日比10.6ウォン値上がりした1ドル=974ウォンで取引を終えた。 これは97年11月5日(969.7ウォン)以来およそ8年ぶりのウォン高ドル安水準。